建機用語集
あ行
運転質量
運転質量=機械質量+乗員の体重 運転質量は機械質量にさらに想定された乗員の体重(JISでは75Kg)まで加えた質量を表します。
か行
機械質量
機械質量=機体質量+油脂類+作業装置 運転・作業ができる状態の湿式質量を指します。「湿式」とは「乾燥」質量に対して、水やオイルを規定量分加え、燃料も満タンにした場合の質量を指します。作業に必要な装備、作業装置・付属工の質量を含みます。
機体質量
機体質量=建機単体の質量 作業装置がついていない建機本体の乾燥質量を指します。「乾燥」とは冷却水やオイルなどが入っていない状態を表しています。建機を運転するための資格は、この機体質量で区分されています。
クイックカプラ
バケットやフォークなどさまざまなアタッチメント交換を、素早く容易に行えるのがクイックカプラで、各ホイールローダに標準またはオプション装備されています。アタッチメントを素早く交換できるため、作業をスピーディに行うことができます。
さ行
最小旋回半径(車体最外)
ホイールローダやスキッドステアローダなどで目いっぱいハンドルを切って曲がったときに、バケット外側が描く円の半径です。この数値が小さいほど狭い現場でも動きやすくなります。
最大掘起力
バケットで掘削した土砂などを持ち上げる能力のことで、チルト力とも呼ばれます。
最大掘削力
油圧ショベルがどのぐらい力強く掘削できるのかを表しています。アームシリンダが発揮する「アーム掘削力」とバケットシリンダが発揮する「バケット掘削力」の2つがカタログに表記されています。
接地圧
機械の自重により、1?Cあたりに加えられる圧力のことで、平均接地圧ともいいます。計算式は機械総質量÷総接地面積=平均接地圧(kgf/?C)です。 接地圧が低いほど軟弱な地盤でも稼働でき、使用する地盤と機械の組み合わせを考える参考となります。油圧ショベルやブルドーザなどクローラタイプの建設機械のカタログに記載されています。
た行
DPFシステム
DPFはディーゼル・パーティキュレート・フィルタ(diesel particulate filter)の略で、排気に含まれる軽油のすすを取り除くフィルターです。 すすが出やすい気圧の低い高地や、低温など厳しい条件下でも排出ガス浄化が可能です。
定格出力
瞬間的な出力のことを示す「最高出力」とは異なり、定められた運転条件で、持続的に発揮しても問題ないことが保証された出力のこと。広さに余裕があり重い機械を持ち込める現場では、より大きな定格出力を持つ機械を選択できます。
は行
バケット容量
油圧ショベルやホイールローダ等のバケットで一度にすくえる土砂などの量を表します。すり切り一杯の「平積み容量」ではなく、山盛り一杯の「山積み容量」で記載されています。 山積み容量は平成6年3月に改正された新JIS規格で「バケットの上縁から1:1の勾配で掘削物を盛り上げた場合の容量」とされていますが、それ以前の旧JIS規格では「バケットの上縁から2:1の勾配で盛り上げた場合の容量」です。現在のカタログに記載されているのは新JISですが、古い機械では旧JISの可能性があるので、容量を比較する際には注意してください。
FOPS(フォップス)キャブ
ISO(国際標準化機構)およびSAE(米国自動車技術会)で定められた規格で、FOPS(Falling Object Protective Structure)は「落下物保護構造」のことです。 この規格を満たしたキャブは安全なオペレータ環境をもたらしており、FOPSは労働安全衛生法によるヘッドガードの機能も満たしています。
ら行
ライドコントロール
荷の重さや路面状況に応じた制御を行い、走行時の車体揺れを減少、乗り心地もアップさせたのがライドコントロールシステムです。 振動を吸収する能力と荷を保持する力を発揮し、荷を積んだ状態で走行する際(ロード&キャリー)はもちろん、荷を積んでいない際の自走時も快適な乗り心地です。
ROPS(ロップス)キャブ
ISO(国際標準化機構)およびSAE(米国自動車技術会)で定められた規格で、ROPS(Rollover Protective Structure)は「転倒時運転者保護構造」の事です。 この規格で作られたキャブが、オペレータの安全を守ります。