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持っていますか?この資格

2017年4月17日

安全な作業のために!
確認しておこう、建機を運転するための資格

建設工事の現場や林業、畜産、農業の現場で、また除雪や造園など幅広く活躍する建機。子どものころ、一度は操縦してみたいとあこがれた方も多いのではないでしょうか。今回はそんな建機を運転・操縦するための資格について紹介します。

建機の運転には資格が必要

資格がいるのはどんなとき?

労働安全衛生法上では業務で使うかどうかがポイントとなります。とはいえ、建機を使っての作業は危険が伴います。安全の観点から、必ず資格を取得してから使用しましょう。

どんな資格が必要なの?

油圧ショベルやブルドーザなどの建機を運転するための資格は、大きさ別に2種類、さらに作業内容に合わせてそれぞれ3種類あります。使いたい機械に合わせて取得しましょう。

資格を取るにはどうすればよいの?

自動車で公道を走行するための自動車運転免許が必要なように、現場で建機を動かすためには資格が必要です。 資格取得には、建機の教習所で学科と実技の教習を受け、修了試験に合格する必要がありますので、「これから仕事で使いはじめる」「建機の購入を検討している」という方は、お近くの教習所で資格取得に臨みましょう。 建機関連の教習所は全国各地にあり、それぞれ講習会を開催していますので、資格取得の際はWebやディーラーでチェックするとよいでしょう。(キャタピラー教習所はこちら)

建機の運転に関する資格の種類と取得方法

車両系建設機械と呼ばれている建機の資格は、運転する車両の重さ(正確には機体重量)が3tを超えるか超えないかによって2種類に分かれます。
※機体重量とは、作業装置を除いた機械本体の乾燥(水・油の入っていない)単体重量

  1. 機体重量が3t未満:「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」
  2. 機体重量が3t以上:「車両系建設機械運転技能講習」

その上で、使用する機械と作業内容で資格が3種類に分かれます。

  1. 「整地・運搬・積込用及び掘削用」:油圧ショベル、ホイールローダ、ブルドーザなど
  2. 「解体用」:油圧ショベルにブレーカ、小割破砕機などを装着しての作業
  3. 「基礎工事用」:アースドリル、パイルドライバーなど

どの資格も、現在持っている資格や実務経験などにより必要な講習時間が異なりますが、教習所での取得に必要な講習期間は2~6日間程度です。

ここで全くの初心者が、油圧ショベルを運転するために車両系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)の運転技能講習を受ける場合の講習内容と時間をみてみましょう。
(大型特殊自動車免許保有の方や一定の経験者は後述の「建機の資格を取ってみよう!」を参照)

学科(教室での講義)

  1. 走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識(4時間)
  2. 作業に関する装置の構造、取扱い及び作業方法に関する知識(5時間)
  3. 運転に必要な一般的事項に関する知識(3時間)
  4. 関係法令(1時間)
  5. 学科試験

実技(屋外で実際の建機を運転)

  1. 走行の操作(20時間)
  2. 作業における装置の操作(5時間)
  3. 実技試験

初めての方は、この内容で6日間の講習が必要です。建機の仕組みから取扱い、実際の作業方法にいたるまで学科と実技両面から学ぶことができます。

建機の資格を取ってみよう!

最後に、必要な資格を最短で取得するためのポイントを紹介します。

それは、講習の免除要件をチェックすることです。例えば、機体重量3t以上のホイールローダで公道走行と作業をする場合、A「大型特殊自動車運転免許」とB「車両系建設機械 整地・運搬・積込及び掘削用」の両方が必要になりますが、Aの免許を所持していると講習時間が24時間(学科4時間、実技20時間)免除され、Bの資格は2日間で取得できます。

つまり、同じAとBの2つの資格を取得する場合、A→Bの順番で取得したほうがお得ということ。資格取得を考えている方は、教習所などでぜひ聞いてみてください。

このほかにもフォークリフト、高所作業車、振動ローラ、クレーン、不整地運搬車などの運転、作業にもそれぞれの資格がありますが、建機の教習所などで取得が可能です。必要な資格を取得して、楽しく安全な建機ライフを送りましょう!

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