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建機で除雪!

2017年9月29日

建機で除雪!駐車場の除雪

積雪がある地域において、店舗や事業所の駐車場の除雪は、お客様へのサービス・安全確保という面だけではなく従業員の出退勤にも影響する大切な要素です。毎年繰り返される除雪作業を、建設機械を使って効率よく解決してみませんか?

面積で選ぶ除雪手段

車1~2台分の駐車場なら

自宅の駐車場、車1~2台分の除雪なら手作業でも可能です。しかし、やはり手作業では結構な時間と労力がかかってしまいます。そんなときには機械の力を借りて効率的に除雪作業をしましょう。

300m²までなら小型ロータリー除雪機がおすすめ

駐車場の面積が300m²程度(約90坪・車10~15台分)までなら小型ロータリー除雪機がおすすめです。

ただし、雪をかき上げて飛ばす方式のため、飛ばせる距離より集積場所が遠くなると作業効率が落ち、また重い雪の場合、機械の能力の限界を超えてしまい、雪を飛ばせなくなることもあります。

300m²を超えたらローダが大活躍

300m²以上の面積からは建設機械、特にローダが活躍します。

1,000m²(約300坪・車40~50台分)までなら、その場旋回も可能でコンパクトなスキッドステアローダ、1,500m²(約450坪・車60~70台分)までなら、小回りも効いて重い雪でも対応できるミニホイールローダ、それ以上の面積なら一度に大量の雪を運べ、どんな雪にも屈することのないホイールローダがおすすめです。

基本的な除雪方法

ローダでの除雪方法

バケットを装着したローダの基本的な除雪作業方法は次のような手順で行ないます。

1.バケット底面をできるだけ水平に保ち、エッジを立て過ぎないようにする。

2.アームを地面に押し付け、前輪が浮き上がらない程度にバケット先端のエッジを接地させる。

3.地面の高低差に合わせアームの高さを微調整しながら雪を押していく。

※ベタ雪の場合重くて押せないこともあるので、バケット幅の1/3~1/2程度で押していくようにする。

4.除雪運搬用のトラックや集雪場所まで押したら、数回に分けバケットですくって積む。

上記の手順を基本として、除雪場所や周囲の状況に合わせ安全に作業しましょう。

面積によって手順・方法を変える

小面積の駐車場をホイールローダで除雪するのであれば、集雪場所まで毎回押していき積み上げることが可能です。しかし、広大な面積の駐車場においてはそれが難しく、無駄が大きくなってしまいます。

その場合、数カ所に分けて仮の集雪場所を設け、周囲の雪を集めます。そして、最後に集めた雪をダンプやトラックなどに積み込み、正式な集雪場所まで運搬する方法が一般的です。こうすることにより、ホイールローダのバケットに雪を入れて走っているだけの時間がなくなり、無駄も少なく効率的に作業を進めることができます。

除雪作業の注意点

建設機械、特にホイールローダを使っての除雪作業における注意点としては、次のようなことが挙げられます。

・周囲の安全を確認する。当然のことですが、絶対に忘れてはいけないことです。

・排雪のときにアームを高く上げ過ぎない。高い位置から雪を落とすとトラックの荷台を傷めたり、スキッドステアローダの場合は運転席の頭上に雪が落ちてきたりする危険もあります。

・雪を押しながら急ハンドルを切らない。雪の抵抗に負けて車体が思わぬ方向に流されたり、スリップ事故などにつながったりします。

・計画的な集雪場所の設定が必要。積んだ山の向こう側にもなだれるので、フェンスなどがある場合は曲げてしまう危険があります。また隣家との距離にも注意しましょう。

・無理な使い方をするとローダの各部やバケットも損傷するほか、路面の舗装も傷めてしまいます。無理をせず効率よく除雪作業を行いましょう。

・除雪に使用する機械は適切なサイズを選ぶことも大切です。小さな面積の駐車場の除雪作業に大型ホイールローダは小回りが効かず不便なうえ、ホイールローダ自体の保管に場所をとってしまいます。
逆に大きな面積の駐車場に、小型のホイールローダやロータリー除雪機では除雪に時間がかかり、効率的ではありません。

駐車場の除雪に最適な建設機械を、駐車場の規模ごとにまとめてみました。人力とは比べ物にならない効率で除雪が可能な建設機械。駐車場の面積に合わせ、最適なサイズの除雪用建設機械の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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