Cat 建機 研究所
建設機械に関してのお役立ち情報をご提供しています。
建機の基本
2017年4月 5日
色々な現場で大活躍!
建機の種類にはどんなものがある?
建設工事や農業、林業、畜産など幅広い現場で働く建機にはさまざまな種類があります。今回は日本国内における代表的な6種類の建機について、特徴や活躍している現場を紹介します。
油圧ショベル / ミニ油圧ショベル
主に土砂を掘る掘削機械で、世界中で最も多用されている建機です。呼び名も「ユンボ」「バックホー」「ショベルカー」などさまざまです。クローラで走行、上部旋回体の前面からブームとアームが伸び、先端にバケットが付いています。各関節部を曲げ伸ばして掘削します。
油圧ショベル
ミニ油圧ショベル
サイズ
バケット容量0.01㎥、運転質量500kgクラスのミニサイズから、バケット容量3.90㎥、運転質量85tクラスの超大型サイズまであります。
活躍している現場
建設現場、土木工事など、掘削や積込作業で活躍します。配管埋設や農地の水路整備といった溝堀りや林業での間伐、鉱山での採掘、骨材採取、地山の切り取りや法面の整形、解体や破砕に至るまでさまざまな現場で活躍しています。
>>油圧ショベルの機種一覧はこちら
>>ミニ油圧ショベルの機種一覧はこちら
ホイールローダ / ミニホイールローダ
すくって持ち上げるのが得意な建機です。車体前面にアームとバケットを備え、積み込み、運搬を行います。足回りがタイヤなので、すくった土砂などを少し離れた場所まで運搬するといった作業をとてもスムーズに行うことができます。
ホイールローダ
ミニホイールローダ
サイズ
バケット容量0.4㎥、運転質量3tクラスのミニホイールローダから、バケット容量20㎥、運転質量200t程度の大型サイズまであります。
活躍している現場
土木工事の現場では、土砂の積み込み、骨材の積み込みなどの作業を行い、雪の多い地域では除雪作業でも活躍しています。農業や畜産業の現場では堆肥の切り替えしや、飼料の積込・運搬などで力を発揮します。
>>ホイールローダ/ミニホイールローダの機種一覧はこちら
ブルドーザ
ショベル系掘削機械と並んで代表的な建機です。トラクターの前面にブレードを備え、ブレードの先端に機体の重量をかけることで土砂を掘削、車体を前進させてその土砂を運びます。走行する地盤によって乾地用と湿地用とがあります。
ブルドーザ
サイズ
乾地車では運転質量8t、80PSのサイズから、運転質量100t超、800PSクラスまであります。湿地車では運転質量8t、80PSから運転質量28t、240PSクラスまでとなります。
活躍している現場
土木、建設、ダム、宅地造成などの工事現場の整地と押土で活躍しますが、転石起こし、岩石処理、伐開除根や、アタッチメントを着けての溝堀り、パイプ埋設にも使われています。
>>ブルドーザの機種一覧はこちら
ダンプトラック / アーティキュレートダンプトラック
汎用的な土砂運搬のための機械です。なかでも、車体を屈折させて旋回するタイプを「アーティキュレートダンプトラック」と呼びます。アーティキュレートダンプトラックは、不整地や軟弱地での走行性がよく、勾配にも強く、小回りが利くというメリットがあります。
ダンプトラック
アーティキュレートダンプトラック
サイズ
普通のダンプトラックでは、積載量35t、運転質量35tのものから、積載量200t超、運転質量170t近い超大型のものもあります。アーティキュレートダンプトラックでは、積載量が23t、運転質量23tサイズから、積載量40t、運転質量33tクラスまであります。
活躍している現場
ダム工事や宅地造成、ゴルフ場建設にトンネル工事、露天掘り鉱山や採石場でも活躍しています。
>>ダンプトラックの機種一覧はこちら
モータグレーダ
地表を切削したり、路盤材料を敷きならしたりすることで地面を平らに仕上げることを目的とした建機です。前輪と後輪の間にブレードを備えています。フレームを屈折させるアーティキュレート操舵と、前輪操舵の組み合わせで、全長の割に小さく旋回します。
ブルドーザもブレードを押して整地しますが、モータグレーダはホイールベースが長く、仕上げ面をきれいにできます。
モータグレーダ
サイズ
大型のものは運転質量が30t超、ブレード幅4.9m、全長12mほどになります。
活躍している現場
基本的には道路工事、路盤整形のための建機ですが、空港建設や宅地造成などの広範囲の地面の平面仕上げ、除雪、斜面の切り取りにも使われています。
>>モータグレーダの機種一覧はこちら
スキッドステアローダ / コンパクトトラックローダ
ホイールローダと同種の積み込みと運搬のための建機ですが、狭い場所に便利なコンパクトな機体にその場旋回(360度旋回)できるのが特徴です。
タイヤで走行するものを「スキッドステアローダ」、クローラ式のものを「コンパクトトラックローダ」と呼んでいます。特に多種多様なアタッチメントがあり、多用途に活躍できるのも大きな特徴です。
コンパクトトラックローダと豊富なアタッチメント
サイズ
バケット容量はともに0.4㎥程度、運転質量はスキッドステアローダで2.7t、コンパクトトラックローダで4.2tほどになります。
活躍している現場
建築工事や土木工事、農林に造園、畜産など幅広い現場で、積み込み・除雪・運搬・清掃に活躍しています。
さまざまな場所で活躍する建機の代表的な6種類を紹介しました。大規模な工事現場のみならず、身近な場所でのちょっとした作業まで、幅広い現場で役に立つ建機たち。私たちの生活を支えてくれる頼もしい存在ですね。
>>スキッドステアローダ/コンパクトトラックローダの機種一覧はこちら
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