Cat 建機 研究所
建設機械に関してのお役立ち情報をご提供しています。
自分でできるメンテナンス
2024年9月 3日
今どき建機にかかせない尿素水の使い方
最新の排ガス規制に対応するため、一部のディーゼルエンジン搭載車両や機械には尿素水が必要とされています。正しい取り扱いをしないと、車両や機械が損傷する可能性も。尿素水の役割や取り扱い方法を、この機会に確認しましょう。
尿素水の役割とは
尿素水は、高純度の尿素と脱イオン水で構成された液体で、ディーゼルエンジンから排出される大気汚染物質を無害にするために必要です。昨今の排ガス規制に対応するため、一部のディーゼルエンジン搭載車両や機械では必須とされています。エンジンオイルや燃料のように、建設機械を動かすと減り、補充が必要となります。
水は代用できない?
尿素水の代わりに水を使用すると、大気汚染物質がそのまま空気中に放出されてしまうだけでなく、機械の内部から腐食や不純物が増え、故障の原因となります。また、尿素水を薄めることも、本来の効果が得られないためおすすめできません。尿素水には国際規格がございますので、適合する商品をご利用ください。
尿素水の補充はどのくらい必要?
キャタピラー製品の場合、製品と使用方法によって異なりますが、おおよそ燃料消費量の2~5%の尿素水が必要です。製品により尿素水タンクの容量が異なります。補充前に、あらかじめ取扱説明書をご確認ください。尿素水タンクにあります残量確認チューブや、運転席内モニターに表示されます尿素水残量警告もあわせて参考にしてください。
尿素水保管の注意点
尿素水は、風通しのいい低温乾燥した、日の当たらない場所での保管が推奨されています。また、尿素水にほこりや砂が入ると、内側から機械が壊れる原因となります。補給口や容器は清潔に保ちましょう。
アジア最大規模の建設機械総合研修センター「D-tech Center」の取り組み
弊社「D-tech Center」では、日々多くの建設機械が稼働しております。さまざまな試行錯誤の末、現在は10L入りの尿素水を使用し、建設機械ごとに補充するタイミングを決めております。
1.尿素水補充早見表で、補充タイミングとする残量ゲージを決める 2.運転席モニターで尿素水量ゲージを必ずチェック 3.補充するタイミングに尿素水の容器分を"すべて"補充 容器分をすべて補充することで、在庫の管理がしやすくなり、余った尿素水のコンタミ管理が不要となります。また、10Lの容器であれば女性でも持ち運びができます。
尿素を使わない建設機械はある?
キャタピラー製品では、油圧ショベル「GCシリーズ」の一部が尿素不要です。優れた基本性能はそのままで、経費も節減したリーズナブルな1台です。
313GC製品詳細 | 315GC製品詳細 |
使い勝手の良い尿素不要モデル
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