Cat 建機 研究所
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安全への視角
2017年12月 6日
冬季の転倒災害
転倒による災害は年々、増加する傾向を辿っています。特に積雪や凍結で路面が滑りやすくなる冬場は、事故のリスクが高まります。しっかり対策して職場から危険をなくしましょう。
皆さんは職場での転倒事故が1年間にどれぐらい起きているかご存知ですか?厚生労働省の報告によると、就業中に転倒して4日以上仕事を休む人は、年間3万人近くいます。特に近年は増加傾向を辿り、平成17年度からは「墜落・転落事故」を抜いてワースト1となっています。このような背景を受け、厚生労働省では労働災害防止団体とともに、2015年より「STOP!転倒災害プロジェクト」を推進し、転倒災害の防止に向けた意識の啓発や、企業における取組みに役立つさまざまな情報の発信を行っています。
〈転倒災害の発生状況〉
出典:厚生労働省 労働者死傷病報告「事故の型別死傷者数の推移」
転倒は、いつでも、どこでも、だれにでも起こるため、「ちょっとつまづいただけ」「急いでいたから」などといって軽視されがちです。そのため、原因究明や防止対策をしっかり行わずに再発を招くケースが多くあります。さらに、雇用延長制度などで高年齢労働者の数は増えていくと考えられるため、今後も転倒災害の発生件数は増加すると予想されています。
特に冬場は、積雪や路面の凍結などによって事故のリスクが高まります。転倒災害防止対策をもう一度しっかり見直して、みんなが安心して働ける職場環境づくりを目指しましょう。
冬場の転倒災害防止のポイント
①天気予報を忘れずチェック
寒波や降雪が予想される場合は、時間に余裕をもった作業計画を立てるようにしましょう。
②除雪・融雪をしっかり行おう
融雪剤を散布する、除雪をこまめに行うなどして、安全な作業通路をキープしましょう。さらに転倒防止用マットや、足元が見えにくいところには照明を設置すれば事故のリスクを小さくできます。
③危険マップを作ろう
転倒したことがある場所、転倒の危険を感じた場所などの情報を集め、危険マップを作ってみんなで共有しましょう。
④最適な靴や衣類を着用しよう
凍りついたツルツル路面で安全に作業を行うためには靴選びが大切。さらに、もし転んだ場合にも身体を強打しないよう、ヘルメットやクッション性のある厚手の衣類を着用しましょう。
今日のワンポイント
転びにくい歩き方をマスターしよう!
小さな歩幅で歩く
大きな歩幅で歩こうとすると、足を高くあげる形になり、重心移動(体の揺れ)が大きくなります。歩幅を小さくして、重心をなるべく動かさないようにして歩きましょう。
歩き出しと速度を変えるときには要注意
信号待ちなどで止まった状態から歩きはじめる場合や、急ぎ足になったり、急に速度を落としたり、歩いている途中で速度を変える場合には転びやすくなるので注意しましょう。
靴の裏全体をつけて歩く
かかとに体重をかけた状態で着地すると、後ろにひっくり返る危険性が高くなります。体の重心をやや前にかけ、靴の裏全体を地面につける気持ちで歩きましょう。
無理な姿勢で転ぶと、頭をぶつけたり、手を骨折したりする恐れがあります。
転びそうになったときは、無理にバランスを取ろうとせず、両手をつくか、お尻で着地するようにしましょう。
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