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安全への視角

2017年5月 9日

警告ラベルの話

油圧ショベルやブルドーザに貼ってある黄色と黒の「警告ラベル」。
皆さんはもちろんご存知ですよね。
では、どのぐらい種類があるのか、数えてみたことはありますか?
今回は、警告ラベルにあらためて目を向けてみましょう。

警告ラベルとは、オペレータや周辺の作業員、整備員などが機械を操作したり、整備する上での「危険の内容」や「危険からの回避方法」を一目で理解できるよう、簡潔な図記号や文字などで構成されたステッカーのことです。ふだんお使いの油圧ショベルやブルドーザにも機体のあちこちに黄色と黒のステッカーが貼ってありますよね。

では、建設機械には、全部でどのぐらいの警告ラベルが貼り付けられているのでしょうか。

取扱説明書の黄色いページ「安全編―警告ラベル」を見ると、すべてのラベルの場所と意味が書かれています。ちなみに最新鋭のハイブリッド油圧ショベル336F XEの場合、運転席に12枚、機械本体・作業装置・足回りに16枚、合わせて28枚の警告ラベルが貼ってあります。

毎日運転したり、日頃近くで作業しているにも関わらず、意外と見落としているラベルも多いのでは?皆さんもぜひ、機械のどこにどんなラベルが貼られているかチェックしてみてください。
「シートベルトをする」「感電注意」「高温注意」など、安全のために注意していただきたいこと、絶対守っていただきたいことが警告ラベルになっています。

(一社)日本建設機械施工協会では、油圧ショベル、ブルドーザ、ホイールローダ、クレーン、道路機械などの建設機械の安全標識として統一の警告ラベルをまとめています。これらの警告ラベルは、ISOやJISのルールに基づいて策定され、「危険の内容」を表す区画とその「危険からの回避方法」を表す区画の2区画の組み合わせになっています。それぞれの区画には、内容を視覚的にわかりやすく表す図記号と、その意味を補助する文字が記されています。

では、警告ラベルにはどんなものがあるのか、例を見てみましょう。

警告ラベルの話
警告ラベルの話
警告ラベルの話
警告ラベルの話
警告ラベルの話
警告ラベルの話

たとえば①の警告ラベルは、油圧ショベルのカウンタウエイトに貼られており、カウンタウエイトとダンプの荷台などの間に作業員がはさまれる事故への注意を促すものです。こうした事故に対しては、立ち入り禁止区域を明確にする、旋回時の周囲確認をする、誘導員を配置する、事前に作業手順を確認する、などの対策を取ることで危険を遠ざけることができます。

なお、上に挙げた6つ以外にどのような警告ラベルがあるかについても、インターネットでチェックすることができます(http://www.jcmanet.or.jp/jcmas/)。
警告ラベルをみんなでもう一度おさらいして、安全への意識を高めましょう。

機械をグルッと一回り、警告ラベルを探してみよう!

機械をグルッと一回り、警告ラベルを探してみよう!

次回の安全講習会では、みんなで建設機械の警告ラベルをチェックしましょう。

●警告ラベルがどこに貼ってあるか確認しよう。
●警告ラベルから想定される事故や災害にはどのようなものがあるか話し合い、みんなで対策アイデアを出してみよう。
●作業開始前に、話し合った内容を声に出してもう一度確認しよう。

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