Cat 建機 研究所
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自分でできるメンテナンス
2017年7月14日
建機メンテナンス入門【洗車編】
せっかく手に入れた建機は長く元気に役立たせたいものですね。建機のことは詳しくないけれど、できる範囲でお手入れをして長く大事に使いたい、そんなメンテナンス初心者にお手入れのコツを紹介します。今回はセルフメンテナンスのはじめの一歩、洗車についてです。
洗車はメンテナンス?
異常の早期発見はとても重要です。そのためには、日頃からセルフメンテナンスをしっかり行っておく必要があります。
洗車はメンテナンスの基本です。建機の「見た目」の異常は、初心者でも発見できるポイントですが、車体が汚れていたら見つけることは難しくなります。異常を見つけるには、車体がある程度きれいに保たれている必要があります。つまり洗車は、セルフメンテナンスの重要な一歩なのです。
車体をきれいに保つことは、異常の発見以外にも腐食や損傷を防ぐことにもつながります。付着した砂や砂利が回転部や摺動部(しゅうどうぶ)に巻き込まれ発生する損傷や摩耗はもちろん、動物の排せつ物や融雪剤、肥料などによる塗膜や金属部品のさび(浸食)を防ぐためにも洗車は有効です。
洗車の心得
洗車の重要性は分かったけれど、実際に洗うのは初めて。こんなところ洗っていいの? どんな風に洗えばいいの? というときに思い出してほしい基本的な洗車の心得を紹介します。
完全に停止させてから
ほかのメンテナンスの際も同様ですが、まずはご自身の安全確保のため必ず建機は平坦な場所に完全に停止し、取扱説明書に書かれた駐機姿勢にしてください。
洗っていいところ悪いところ
一番簡単な判断基準は「雨に濡れる部分は洗っても大丈夫」。ほとんどの建機はエンジンルームの中にも雨や泥水が浸入するような構造になっています。反対に洗わない方がよい場所の判断基準は「防水カバー」と「給脂部」です。カバーにゴムのパッキンがついているのは濡れてほしくない場所。給脂部は常にグリスが必要な部分ですし、また電装品関係(コントローラや配線、オルタネータ等)も防水仕様ですが洗わないようにしましょう。
洗車のコツと注意点
建機の洗車も基本的には自動車と同じと考えて大丈夫です。まずは溜まった土砂をスコップなどで取り除きましょう。汚れがひどいところを最初に行うと時短と節水になります。足回りは地面の方から洗い、屋根やボディーは雨を受ける上の方から水をかけていくと効率がよくなります。金網やルーバー(格子)状の部分や汚れが目詰まりしそうな場所は、汚れを押し出すように水をかけましょう。
洗車はメンテナンスの第一歩
洗車をするため機械をぐるりと見回してみると、回転部にひもを巻き込んでいたり、木の枝が車体の隙間に挟まっていたり、給気口に落ち葉が詰まっていたりというような、簡単に取り除けるトラブルの種を発見することがあります。メンテナンスの基本、洗車。セルフメンテナンスのはじめの一歩にぜひトライしてみてください。いつもと違う、ちょっとおかしい......という点があったらディーラに相談しましょう。
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