Cat 建機 研究所
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自分でできるメンテナンス
2017年6月 9日
自分でできるメンテナンス!
ミニ油圧ショベル編
ミニ油圧ショベルのメンテナンスは自分ではできない......そんなふうに思い込んではいませんか?オイル交換や清掃など日常的なメンテナンスや点検は、意外と簡単に行うことができます。今回はその方法をご紹介しましょう。
エンジン周りのメンテナンス
エンジンオイルの点検
ミニ油圧ショベルは乗用車と同様、日常的にエンジンオイルの点検が必要です。エンジンが冷えているときにレベルゲージを拭き取ってから挿し直し、引き抜いたときのゲージで確認してください。
エンジンオイルの交換
エンジンオイルは、交換時期になったら交換しましょう。交換時期は、最新機種で500時間または3ヶ月のいずれか早い方ですが、従来機は250時間です。また、オイルエレメントについても、取扱説明書に従い所定の交換時期に交換しましょう。
エアーエレメントの清掃
エアーエレメントが詰まるとエンジンが不完全燃焼を起こし、マフラーから黒煙が出たりエンジンの出力が低下する原因になります。目詰まりインジケータのサインが出たら清掃し、目安として1年ごとに交換してください(※目詰まりインジケータの無い車両もあります)。清掃する際、エアー圧が高すぎるとエレメントが破損する可能性があります。詳細は取扱説明書に従ってください。
クーラントの補充
クーラントが減るとオーバーヒートを起こし、エンジン故障の原因になってしまいます。液量は定期的に確認するようにしましょう。
ラジエータの点検
ラジエータキャップのパッキンが劣化すると沸点を上げるための圧力が抜けてしまうので、エンジンが冷えているときにラジエータキャップを外して確認しましょう。
ラジエータの清掃
ラジエータの目詰まりもオーバーヒートの原因ですが、水をかけて洗うと冷えてゴミがフィンに固着するので、エアーを吹いて清掃してください。
油圧ショベルの命 作動油のメンテナンス
作動油量の点検は外部から可能
ミニ油圧ショベルの可動部が無理なく動き、大きなパワーでスムーズに作業するためには、定期的に油圧作動油の交換を行う必要があります。作動油は外部から量を確認するための点検管があるので、日常的に確認しましょう。油温によりレベルが異なりますので注意してください。
作動油の汚れと交換時期
透明な点検管からは作動油の汚れも確認可能で、油は劣化するほど茶色になります。また、水が混入すると白く濁るので、その場合は早めに交換してください。汚れが進まない場合でも、2,000時間または1年間のどちらか早い方で交換しましょう。
作動油フィルタの交換
作業油フィルタも1,000時間または6ヶ月のどちらか早い方が交換目安です。ドレンフィルタ、リターンフィルタ、パイロットフィルタの3種類がありますが、なかにはパイロットフィルタやドレンフィルタがない機種もあります。カプセルフィルタを採用している機種では、フィルタ交換時の異物混入の心配もなく、さらに短時間で簡単に交換できます。
グリスアップ
バケット周りを中心に土砂などをかみ込む部分は摩耗しやすいので、可能な限り頻繁に、ブッシュからはみ出るまでグリス給脂してください。バケット周りは100時間、それ以外は1,000時間ごとが目安です。
定期的な大掃除も大事なメンテナンス
水洗いによる土や砂などの除去
屋外の不整地で作業する機械ほど、定期的に清掃する必要があります。土や砂などを扱う作業で付着する泥やホコリを放置すれば、錆などの異常を見落とす原因にもなりかねません。定期的に作業終了後の清掃を心掛けましょう。
油の除去
ミニ油圧ショベルの油圧シリンダはシールからの油漏れや、ロッド部分の傷が不具合の原因となります。また、作業開始前に車体の下に油の染みがあれば、燃料、作動油、エンジンオイルの漏れが予想されますが、車体がいつも油まみれで汚れていては、少しの油の漏れがあった場合に異常を見落としてしまう可能性もあります。こうした油漏れを早期に発見してトラブルを防ぐためにも、定期的に車体を清掃して油を除去しておくことが重要です。
日々の積み重ねでコストの削減を!
ミニ油圧ショベルのメンテナンスは自分で日常的にできることがわかりましたね。メンテナンスは機種によって異なる場合があるので、お使いの機種に応じた最適な方法をディーラに確認してください。日々の積み重ねが事故の防止や修理コストの削減につながります。日ごろのメンテナンスはどんどん自分でやってしまいましょう!
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