Cat 建機 研究所
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建機活用術
2016年12月12日
コスト低減への道:運転経費編
今回は、機械のライフサイクルにわたる「運転経費」について、実例を交えながらご紹介します。
- 第一弾:コスト低減への道:足回り部品のコスト低減編
- 第二弾:コスト低減への道:運転経費編
- 第三弾:コスト低減への道:突発故障の回避によるコスト低減編
- 第四弾:コスト低減への道:消耗部品のコスト低減編
機械によるコストは大きく分類して、機械稼働に関わらず発生する「保有経費」と、稼働に伴って発生する「運転経費」から構成されています。
保有経費 : 機械を保有するために必要とする経費
償却費、機械管理費、保険料、置場費用等
運転経費 : 機械を運転するために必要とする経費
定期点検/メンテナンス/整備費用、消耗品費、燃料費、労務費等
比較的固定的で変動の少ない「保有経費」と比較して、「運転経費」はさまざまな要因によって変動の幅も大きく異なります。図は油圧ショベルにおける運転経費の一例です。オペレータ労務費を除けば燃料費のインパクトが非常に大きいことが分かります。また機械のメンテナンスや修理費は全体の20%程度となっています。これらをいかに低く抑えるかがコスト低減の鍵となります。
燃料費
まずは近年の価格高騰が著しい燃料ですが、過去20数年の単価推移を見ますと25年前と比較して
・小売価格の約65%増加 ・税金の倍増
※軽油引取税、消費税
と燃料消費量の多い建設機械にとってはインパクトも大きく、加えて免税軽油制度の廃止等が検討され、さらなるコストアップ要因も予想されています。
建設機械の燃料消費量は、作業内容や現場状況そして運転操作方法によって大きく異なります。
20トンクラスの油圧ショベルで、平均的な燃料消費量から±20%もの範囲で変動することが明らかになっており、日頃の省燃費運転を励行することでムリ、ムラ、ムダを回避してコスト低減を導くことができます。
定期点検/メンテナンス/修理費等
グラフは30トンクラスの油圧ショベル標準仕様のランニングコスト比較結果です。当社がご提供するサポート契約によって、メンテナンスの違いによるコスト低減効果が現れています。サポート契約なしの場合は納入後初期のコストは抑えられていますが、時間の経過に伴って次第に増加している傾向がうかがえます。
・サポート契約によるコンポーネント寿命の延長
・ランニングコストは約30~50%の差
次のグラフはさらに過酷なブレーカ仕様のランニングコスト比較結果です。稼働7,000時間頃から修理費がアップしていますが、これはメインポンプの交換、すべてのオイルおよびフィルタ交換などが発生したためです。標準仕様と同様にサポート契約による充実したメンテナンスの結果が大きな違いに現れています。サポート契約は定期点検、SOS(オイル分析)、オイル/フィルタ交換、性能診断がセットになっており、プロのメカニックによる安心、確実な作業で万全の機械管理を提供できます。
・サポート契約による突発的故障の回避
・ランニングコストは約3倍以上の差
両者の違いはサポート契約(日頃のメンテナンスの積み重ね)であり、稼働時間の経過に伴って大きなコスト差に現れます。性能低下した車両はこればかりでなく、燃料費の悪化、オイル寿命の短縮、安全性の低下をも招く可能性が高くなってしまいます。
サポート契約については、当社特約販売店までご用命ください。
サポート契約について詳しくはこちら
製品の買い替え、点検・修理など、お気軽にお問い合わせください!
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